尻伝説


このワインはドイツ産で、「クレーファー・ナックトアーシュ」といいます。

CRO”VER NACKTARSCH

ドイツワインの名前は、基本的に「生産地の村名er+畑名」で表すので、このワインは、クレーフ村のナックトアーシュ畑で作られたワイン、という事になります。さて、ナックトアーシュ、ってどんな意味があるのでしょうか。実は

裸の尻

という意味なのです。ラベルで尻丸出しで走る小僧がデザインされているのもうなずけます。でも、なぜブドウ畑に裸の尻なんていう名前をつけたのでしょうか。早速「Nacktarsch」や「legend」あたりをキーワードに英語サイトを検索してみました。すると、ルクセンブルグにあるウェブページがひっかかりました。ここに、裸の尻についての説明が入っている様です。英文サイトではありますが、だからと言って引きさがるわけにはいきません。なんてったって、

目の前に尻伝説

そして翻訳した結果は下記の通りです。原文は「Didjeridoo内のDrink06」にあります。


昔(中世)、クレフ村の修道院は周辺のブドウ畑を所有していました。クレフ村の農民達はそのブドウ畑の収穫を行って生計を立てていました。彼らの報酬は、その日に収穫したブドウでした。

ある年に、収穫されたブドウはとてもすばらしいものでした。そこでクレフ村の修道院の僧侶は農民達を騙して、彼らの報酬となるはずのブドウをただで取り上げる方法を考えました。その方法とは、給料日に農民達の食事に下剤を投入する事でした。給料日になると、彼らは働いている途中でどうしても避けられない急用ができてしまい、家に帰らざるを得なくなります。そして、給料支給時に現場にいない事を理由にして給料を農民に払わずに済ませる事ができる、と僧侶は考えたのです。

そのうち農民達は僧侶の謀略に気づきました。謀略に対して彼らは一体どうしたか……なんと作業用ローブの下に何も着けていない女性をブドウ畑の作業現場に送り込んだのです(確かに裸の尻、という事になる)。そうすればウン○をしながら同時に収穫作業ができます。しかも現場にいるわけだから給料も貰えます。別の言い方をすれば、彼らは「bar-butted」を収穫した、とも言えるのです(この文章は意味不明)。

原文の方も読んでみて下さい。念のために(というより自分の名誉のために)書いておきますが、この話は私が創作したわけではありません。私はただ原文を日本語に翻訳しただけです。

これ……ひでぇ話だよ……
きったねーなぁ(- -#)

翻訳の際には、当時の背景を下記の様に推測しました。

かなり意訳もしましたし、おまけに妙に説明臭いです。もしかすると肝心な所を誤訳しているかもしれません。しかし、

下剤(laxative)と
ウ○コ(s???、きたないので伏字)が
登場する

のは確か。

しかし、疑問点が残ります。大体「子供が尻を叩かれてるラベル」がなぜ出回っているのでしょうか?さっき翻訳したこの伝説と、子供が尻を叩かれているラベルの絵との間に、何らかの関係があるとはとても思えません。実はこれ以外にも尻伝説があるのでしょうか?そして、私が日本語に翻訳した伝説は本当に存在するのか?うーん、

ルクセンブルグの兄ちゃん
一杯食わされたような気がするのは
気のせいでしょうか?










いいえ、気のせいではありません!
「一杯食わされた」に一票!


念のため、師匠に確認をお願いしました。連絡して程なく、マンズワインのウェブサイトにあるワインリストに「クレーファー・ナックトアーシュ」の解説がある、とのメイルが届きました。以下そこからの引用です。

ベルンカステル区域クレーフ村ナックトアーシュ総合畑産。ナックトアーシュは「裸のお尻」という意味で、このワインの香りの良さにひかれて盗み飲みした子供が見つけられ、お尻をパンパンとたたかれたという昔話から名付けられています。ワインはフレッシュ&フルーティーで、心地良い口当たりです。

他にも同様の解説をしているサイトや本があるとの事でした。確かにそういう話の方が自然ですし、ラベルの絵とも辻褄が合います。今回はいきなり英語サイトを検索したのが間違いでした。灯台元暗し、とはこの事をいうのでしょう。

でも「ルクセンブルグの兄ちゃん」、もしかして、あれはネタだったのか?いーや、

実は兄ちゃんも
誰かに騙されてるに違いない!

(負け惜しみ)


そうそう、最近改めて原文読んで気がついたんですが、ルクセンブルグの兄ちゃんはひとしきり尻伝説を語った後、

本当は(下剤が出てくる)尻伝説の方が正しい。後になってマーケティングの都合で「このワインの香りの良さにひかれて盗み飲みした子供が見つけられ、お尻をパンパンとたたかれたという昔話から、このワインは『裸の尻』と名付けられた」事になった。まったくもって残念な事である。

と、おっしゃっています。

私も大変残念な事だと思います

英文メイルを書く時間が取れれば、一度ご本人に確認したいところです。


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